日刊ユニヴァティーチャーズ

Diary

妊娠中のヨガの練習と自分にあったヨガスタイルについて

2013.05.19 Sun 日刊ユニヴァティーチャーズ

こんにちは。もう5月半ば過ぎ。半袖ですごせる季節になっています。

今日は、レッスン後に妊娠中のヨガの練習について質問がありました。

質問してくれた方はヨガのベテランさんだったので、ねじらない、お腹を圧迫しない、強いバンダ(お腹の引き締め)のポーズはしない、と基本的なことをお話しました。

もちろん、ヨガの経験に限らず、妊娠していると特に、人それぞれ体の状態はとても繊細です。なので、一概に言えないことが多いです。一番大事なことは、当たり前ですが、カラダの声を聞いて無理なこと、心地悪いことはしない ことだと思います。なので、妊娠、男女、年齢にかかわらず大事なことは同じですね。

と言いながらも、基本的に避けたほうがいいことを、個人的にまとめてみると

・ねじらない。(深くお腹をねじるポーズ)

・お腹をつぶさない。(うつぶせ、前屈など)

・強いバンダ(お腹の引き締め)をしない。(感覚に個人差はあると思います)

・ジャンプなど振動をさける。(ジャンプバック、ジャンプスルー)

・かかと、太もももがお腹に強くあたるポーズを避ける。(脚を組んで前屈、脚を大きく前に出すなど。体格的に個人差があります)

・・・以上は最低限な感じで、あとは人によって、逆さま(逆転のポーズ)が胃が圧迫されて気持ち悪い、頭を下げるポーズが辛い、仰向けに寝るポーズが息苦しい、など人それぞれあるみたいです。

個人的には、私は骨盤がひらくポーズを避けています。今(妊娠8ヶ月)でアシュタンガヨガのプライマリーシリーズを練習していますが、スタンディングポーズの歩幅を開きすぎないようにしたり、バッタコナアーサナ(合せき前屈)、ウパヴィシュタコナアーサナ(開脚前屈)、もスキップしています。前屈に関しても以前は(第一子妊娠時)、脚を腰幅に開いてやっていましたが、今は脚をぴたっと閉じて浅い前屈にしています。

妊娠中のマイナートラブルとして、恥骨あたり、脚のつけ根、仙骨まわりが痛い方が多くいらっしゃいます。妊娠中はホルモンの影響で、骨盤が開いて靭帯がゆるみやすくなる。なので、内蔵も下に下がりやすく痛みも出やすい、・・と骨盤教室で教えてもらいました。

昔は、畑仕事や洗濯、掃除、すべてが立ったりしゃがんだりで足腰使う生活でしたが、今は移動は車、洗濯は全自動、掃除機はルンバなんかもでてきて、とても楽だけど足腰使わない。昔の人の足腰の強い状態での、ホルモンによる弛みはちょうど良かった。だけど、今の生活ではゆるい骨盤がさらにゆるむから痛みがでる・・・と聞き、ふむふむと納得でした。

なので、私の場合も(2人目なので特に)骨盤は十分に開いていると感じるので、下半身が強くなる、締まる、安定する、グランディング(地に足着く)するやり方を取り入れています。足を開き過ぎるとちょっと股関節が痛いし、足腰さらに強くしないと体が重たくて、重力がイヤになりそうなのです。

また、上に書いた骨盤の開きに関しては、妊娠中だけでなく、産後の方、妊娠に関係なく骨盤開き気味の方も当てはまると思います。クラスでも時々、恥骨、足 の付け根が痛い、その延長で膝が痛い方がいます。その時も、同じように開くより、安定して締めて強くする方向の練習を個人的に提案しています。

一般的には、マタニティヨガで股関節をひらいたり、ゆるめるポーズが紹介されているものをよく目にします。それが悪いよ、ということではないです。

以前、先生から言われ、時々クラスでも紹介する言葉ですが、ヨガも食事も健康法も一般的に良いと言われるものが良いとは限らない。自分にあったやり方やエッセンスを取り入れて初めて良いものになる。盲目にただやると毒にもなる。・・という感じのことでしょうか。自分をしっかり見ながらバランス良くできるといいな という雰囲気です。

話はあちこち飛んでいますが、妊娠中のヨガの練習について、と、自分にあったヨガの練習スタイルがみつかるといいな、ということでした。